2009年5月22日金曜日

traces



予備校に貼ってあったポスターを見て、「これ見に行こうよ!」と
誘ってくれた友達の優ちゃんにつられ、
高校2年の時にこの「痕跡」展を見に行きました。
4年後、まさかこれに関係するような卒業制作を作るとは、なんというミラクル。

たしか卒業制作展を見に都美館に行った帰りでした。
卒業制作で見たいろんな作品の記憶が吹っ飛んでしまうほどの衝撃でした。
この作品、好きだなーと思える作品は高校生の私にとっては
ひとつもありませんでした。
ただ、ひたすた「なんじゃこりゃー!」でした。

中でもイヴ・クラインの作品は「なんじゃこれー!」でした。
女性の裸体に絵の具を塗ってキャンバスの上に転がした作品は
昔から美術作品に女性がモチーフにされている意味が
なんとなくわかった気がしました。

この展示を見に行った3ヶ月後、
静岡県立美術館の美術の20世紀に行った時のこと。
ウォーホールやリキテンシュタインの作品が載ったポスターだったので、
『あ、この人達知ってるー、見に行ってみようかな〜』
というミーハーな気持ちで訪れたのですが、
またもや一緒に行った優ちゃんが《RE42》を見て、
「これ、痕跡展で見た作家と同じ人だよね?」と鋭いつっこみ。


しかし私は作家の名前をまったく覚えてなかったので「?」だったのですが
今思うと、優ちゃんにとっても痕跡展は衝撃だったんだと思いました。
ただ記憶力が良かっただけかもしれませんが。
でも青いボコボコの作品のことは、
柱みたいな狭いとこに展示してあったことも
はっきり覚えています。

こんなわけで私は現代アートにあまり興味がなかった高校時代、
2度もイヴ・クラインと出会っていると思うと、なんとも不思議な気持ちです。
しかも卒制を考える上で再度出会う。
今日、ミナトさんに痕跡展のカタログを見せていただいた時は
また会えたー!!という感動が走りました。
ご縁がありますね、クラインさん。

ちなみにユニークガールの優ちゃんは建築を勉強しています。

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